歯周病治療

担当歯科衛生士と二人三脚で取り組む歯周病治療

担当歯科衛生士と二人三脚で取り組む歯周病治療

お口の環境は年齢とともに変化し、歯周病にもかかりやすくなります。歯周病は日本人が歯を失うトップの口腔内疾患といわれ、成人の80%がこの病気に感染しています。歯の先進国といわれるスウェーデンでもかつて歯周病で歯を失う人が多く、深刻な社会問題となっていました。その後、国をあげて歯周病対策に取り組んできた結果、現在歯周病にかかっている人は国民の20%です。

当院の歯周病治療の基本はプラークコントロールです。担当歯科衛生士がお口の状態に合わせながら徹底したプラークコントロールを行い、患者さまと二人三脚で歯周病治療に取り組みます。

カウンセリングを重視した歯周病治療

カウンセリングを重視した歯周病治療

歯周病は、患者さまのご理解と努力がなければ改善が難しい病気です。当院の歯周病治療では、患者さまの理解を深めるためにカウンセリングを重視しています。まず歯周病治療を始める前に、担当歯科衛生士が歯周病について説明いたします。資料をお見せしながら歯周病のメカニズムや原因、予防方法についてわかりやすくお話しするので、歯周病についてご存じない方でも理解が深まります。歯周病治療の大切さを知ることで患者さまの「本気で治したい」という意識も高まり、治療に前向きになる方が大勢いらっしゃいます。

歯周病は細菌が引き起こす感染病

歯周病は、歯周病菌に感染して起きる感染症です。口腔内の衛生環境が悪いと歯と歯ぐきの間に汚れがたまり、細菌が繁殖して歯肉の回りに炎症が起きます。また、細菌が歯周ポケットの中に入り込み、ポケットが深くなります。そのまま放置していると、歯を支えている骨は細菌が出す毒素で溶かさてしまい、歯がぐらつくようになります。さらに進行すると歯を支えきれなくなって、歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病は細菌が引き起こす感染病

恐ろしい病気のように聞こえますが、早期発見・治療を行うことで、進行を食い止めることができます。とはいえ、一度溶けてしまった骨は二度と元の状態に戻すことはできません。きちんと歯周病治療を受けて、大切な歯を歯周病から守りましょう。

歯周病感染菌についてはこちらをご覧ください

当院の歯周病治療

歯周病治療の基本は徹底して細菌を取り除くことです。スケーリングを中心に担当歯科衛生士が原因菌を除去します。

スケーリング

スケーリング

担当歯科衛生士がスケーラーと呼ばれる専用器具を使って、歯ぐきから上の部分に付着した汚れや細菌を除去する処置です。歯周病治療の基本ともいわれ、歯の裏や歯と歯の間や歯周ポケットなど、毎日の歯磨きでは落としきれないプラークをていねいに落とします。汚れと一緒に細菌も除去するので、処置後はお口の中がさわやかになります。初期の歯周病でしたら、数回のスケーリングでほぼ改善されます。

SRP(スケーリング・ルートプレーニング)

スケーリングだけではプラークを取りきれない場合、SRPで歯ぐきから下にたまっているプラークを除去します。歯周ポケットの中にスケーラーを入れるので、麻酔をかけて行います。スケーラーを歯周ポケットの中に入れて、根に付着している歯石をかき取ります。歯石と一緒に原因菌も取り除くので、歯ぐきが引き締まって歯周病の進行を食い止めることができます。

EMSエアロフローマスター

EMSエアロフローマスター

歯周病治療を終えた後は安定した状態を維持するために、EMSエアロフローマスターでメインテナンスを行います。EMSエアロフローマスターは、特殊ノズルから超微細のウォータースプレー(アミノ酸の微粒子)が出てくる清掃器具です。水と一緒にパウダーを吹き付けて、歯肉や歯周ポケット内部に付着したプラ―クを素早く除去します。歯肉に優しく施術中の痛みや苦痛もありません。患者さまからは「気持ちよくて寝てしまいそう」と好評です。徹底したプラークコントロールで歯周病の再感染を防ぎます。

薬品で歯に付着した歯石を溶かすペリソルブ

ペリソルブ

当院では、薬剤で歯に付着した歯石を溶かすペリソルブ治療を行っています。この薬品を用いることで、歯面にこびりついた歯石もガリガリせずに除去でき、歯肉の皮膚や歯周ポケット内の殺菌をすることが出来ます。ペリソルブの誕生により、治療時の体への負担を軽減できるようになったのと、より確実に歯周病対策が出来るようになりました。

歯周病と全身疾患の関係

近年、歯周病と全身疾患の関係が明らかになり、医療関係者の間でも歯周病治療の重要性を再認識するようになりました。歯周病菌に感染すると細菌が血液とともに全身に回り、糖尿病や心臓病などを引き起こすといわれています。
  • 糖尿病

    糖尿病の人は血糖値を上手にコントロールできないため、歯周病になると悪化しやすくなります。また歯周病から糖尿病になるケースもあります。

  • 心臓病

    重度の歯周病になると血管の中で血栓ができやすくなり、動脈硬化や心筋梗塞・狭心症等を誘発しやすくなります。

  • 肺炎

    歯周病菌が肺に感染すると、肺炎のリスクが高くなります。

  • 低体重児出産・早産

    妊娠中に歯周病になると胎児の成長に悪い影響を与え、早産や低体重児出産になりやすいといわれています。

糖尿病と歯周病の関係について

歯周病と全身疾患の関係の中でも、特に糖尿病との相互関係がもっとも深いと言われています。糖尿病の方とそうでない方との歯周病発症率は約2倍と言われ、逆に歯周病があると血糖コントロールが難しくなり、糖尿病を悪化させてしまいます。
糖尿病と歯周病については以下のような関係性が挙げられます。

お口の中の乾き

糖尿病になると体の水分を体外に排出しようとする動きが活発になるため、細胞が脱水状態になります。すると唾液の分泌量も減り、お口の中が乾きやすくなるので、歯周病菌が繁殖しやすくなります。

全身の抵抗力の低下

糖尿病の高血糖状態になると細菌を攻撃する白血球の働きが低下し、感染症に掛かりやすくなります。感染症の一つでもある歯周病も起こりやすくなると考えられています。

脂肪細胞が炎症作用を引き起こす

肥満の方が糖尿病になるケースが多いと言われていますが、蓄積された脂肪細胞は実は組織に炎症を起こす作用を持つ物質が作られていることがわかっています。これが歯周組織に悪影響を及ぼし、歯周病を悪化させることがあります。

食後高血糖

歯周病が進行すると硬い物が食べられなくなり、軟らかいものばかり食べたりよく咬まずに飲み込んでしまいがちです。すると食後高血糖を起こしやすくなり、糖尿病への悪影響も否めません。

他にもエネルギー不足血管の障害など、様々な関係性があり、糖尿病の方は歯周病が重篤化しやすい状況にあります。生活習慣を見直し、適切な治療を受けることで糖尿病・歯周病の進行を食い止めることが大切です。

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